こんにちは、てときち@地方パパです。
経済的自由を達成するための3大テーマとして、以下があると思います。
- 支出(固定費)の削減
- 投資による資産運用
- 給与以外の収入源を作る(事業所得)
なんとなくセミリタイアや経済的自由を考えた場合、2の「投資による資産運用」に目が行く人が多いんじゃないかなと思います。
投資も大事ですが、1の「支出(固定費)の削減」も大事なので、有効性についてまとめていきます。
投資と違い、やれば必ず結果が出る
節約(支出の削減)って、とても再現性が高いですよね。
投資と違いやっている人も多いですので安心感もあります。
初期投資が必要ない節約で、契約を切り替えるだけなどの削減策であれば、契約を切り替えてあとは普通に生活しているだけで必ず結果はついてきます。
たとえば、電気の購入先変更やスマートフォンの格安sim切り替えなどが代表的かなと思います。
関連記事は以下になります。
支出の削減は、ほぼノーリスク
投資や事業は少なからずリスクがありますよね(一部例外を除いて)
たとえば、簡単に書くと以下のようなものです。
- 株価が下落して損をするリスク
- 買っている株の会社が倒産するリスク
- 事業に失敗して借金を追うリスク
もちろん、長期的なインデックス投資を行うとか、初期投資の掛からない事業を始めればリクスを下げられるという意見もあるかと思います(それも理解しています)
投資であれば、株価の上がり下がりは自分では制御出来ませんし、事業も基本的にお客様ありきですよね。
その点、支出の削減は全て自分で制御出来ることです。
支出の削減では、本当に安くなるのかどうか自分で調査(計算)など行うと思いますが、その調査に間違いがなければノーリスクで必ず結果が出ます。
給料アップや投資得で利益を上げるのと同じ効果がある
投資や事業は、自分に入ってくるお金が増えることですよね。
支出の削減(節約)はそれとは違って、本来出ていくお金が減ることです。
支出の削減はお金が増えるわけではないので注目されにくいですが、実際には投資や事業でお金を得るのと同じですよね。
例えば、今100万円持っているとします。
- 給与収入が年間100万円
- 投資で年間10万円収入
- 車の維持費で年間20万円支出
上記の場合、手元にあるお金は190万円です。
元々の100万+給与100万+投資10万ー車20万=190万円
以下の場合はどうでしょうか。
- 給与収入が年間100万円
- 車を軽自動車に乗り換えて、年間10万円の支出削減
車の維持費(元々20万円ー10万円)で年間10万円
手元にあるお金は上と同じで190万円です。
元々の100万+給与100万-車10万=190万円
単純な計算ですが、投資で得られる効果と節約で得られる効果は同じことがわかると思います。
車の維持費削減についての関連記事は以下です。
削減(節約)したお金を投資に回せば、擬似的に複利の効果も得られる
投資で得た利益は、また再投資することで雪だるま式に利益が積み上がっていく、複利運用という考え方があります。
- 100万円投資して10%の利益=110万円
- 次は110万円投資して10%の利益=121万円
- 次は121万円投資して10%の利益=133万円
- …(以降繰り返し)
経済的自由を達成するためにはこの複利運用はとても大切です。
考え方次第ですが、支出の削減(節約)でも同じような効果を得ることは出来ます。
削減(節約)したお金を、投資に回せば良いのです。
削減(節約)した金額には税金はかかりません
投資や事業で得た利益には所得税などの税金がかかりますよね。
投資の場合にはNISAや積み立てNISAを使用すれば一定の金額まで非課税ですが、上限があります。
いっぽうで支出の削減(節約)はいくらやっても税金はかかりません。
例えばNISA枠いっぱいで投資ししていると年間120万円までしか投資できないことになります。
(正確には120万円を超えるぶんについては税金が取られる)
支出の削減を組み合わせるとどうでしょうか。
例えばNISAで年間120万円の非課税投資とともに、年間10万円の支出削減を行ったとすると、支出の削減には税金はかからないので、130万円の非課税投資を行ったのと同じといっても良いかもしれませんよね。
(厳密には違いますが、細かいことは置いておいて…)
不況時のリスク分散になる
投資を行っていると、どうしても景気後退(リセッション)などによる株価の下落リスクがつきまといます。
そういった状況に陥ったときに、そもそもの支出が少なければ1つの安心材料になりますよね。
資産を表す用語としてペーパーアセットとハードアセットという言葉をご存知でしょうか。
ペーパーアセット:紙の資産、つまり株や債券のことを指します。
ハードアセット:現物資産、つまり不動産や金、太陽光発電などです。
投資ではペーパーアセットのみではなく、ハードアセットと組み合わせてリスク分散するのが良いとされています。
上記のアセットとはまた別ですが、第3のリスク分散として、支出の削減を行うべきと思っています。
支出削減の心得
効果の大きな支出削減を優先すること
支出の削減=節約と考えると、電気をこまめに消すとか、シャワーを出し続けないとか、日々気にしないといけないものを想像する方が多いと思います。
ただそういった節約は、続けるのが大変なうえ、得られる効果は少ないです。
そういった節約、よりも保険、住宅、車や電気の契約見直しなど、一度最初に手続きなど行うだけで、普段の生活は変えずに支出削減が望めるものを優先的に実施すべきです。
極端に無理した支出削減は行わないこと
投資でも節約でも、なんでもそうですが無理して行わないことです。
無理して続けても途中で諦めてしまう可能性が高くなってしまいますので。
節水や節電などの細かなものは、適当に出来る範囲で初めて、徐々に慣れていく感じが理想です。
初期投資が必要な支出削減についても、十分な余裕資金がある場合に実施すべきで、無理にお金をかけてまで実施する必要はありません。
余裕資金が少ないのであれば、お金のかからない支出削減を実施しつつ、余裕資金は投資に回したほうが良いと思います。
健康に配慮した支出削減が行えるとなお良し
どうせ支出の削減を行うなら、同時に健康になれたら嬉しいですよね。
考えてみると以下のような節約はどうでしょうか(あくまで無理のない範囲で)
- 外食ではなく自炊する(野菜や果物を多めに摂取する)
- 通勤の一部を徒歩にしてみる
- パチンコなどのギャンブルが趣味の方は、体を動かす趣味(お金のかからないもの)に変えてみる
災害時にも有効な支出削減が行えるともっと良し
支出の削減策の中には、初期投資が必要だけど災害時に役立つものも意外とあります。
例えば以下のようなものです。
- 太陽光発電+蓄電設備の設置(電気代の削減)
停電になっても、蓄電されている電気が取り出せる - 太陽熱温水器の設置(給湯がガスであればガス代の削減)
断水になっても、タンク内の水(お湯)が非常用の生活用水として使用できる - 雨水タンクの設置、または井戸水の利用(水道代の削減)
これも非常用の生活用水として使用できます
上記を行えば、支出の削減とともに災害にも強くなることが出来ます。
※初期投資が必要になりますので、元が取れるのかなど検討は必要です。
削減出来るところがないか、定期的に見直しを行いましょう
1年に1度くらいは、削減できる支出がないかどうか定期的に確認していくことが大切です。
1年経つと、新しく料金の安い電力会社が増えていたり、保険料金の安いプランが追加されていたりなど各社の状況も変わっている可能性があります。
自身が行った経費削減対策が効果があったのかどうかも含めて、PDCAサイクルを回していくことが大切です。
削減を検討すべき支出の一覧
住宅ローン、家賃
住宅ローンであれば、ローンの借換えにより毎月の支払いが削減できないかどうか見直してみるのが良いでしょう。
賃貸であれば、家賃交渉により安く出来ないか、引っ越しにより安くならないかチェックしてみることをオススメします。
保険
現在入っている保険と契約内容を確認してみてください。
- そもそも不要な保険があれば解約を検討しましょう。
- 同じ契約内容で保険料が安い会社が他にないかチェックしてみましょう。
- 不要な契約が含まれている場合は、契約内容を変更しましょう。
保険については以下の記事で書いているので、気になる人は確認してみてください。
自動車
車の必要性について、今一度考えてみると良いと思います。
特に車を複数台所有している方は、本当に複数台必要なのか考えてみてください。
車を1台減らすだけで、節約効果は絶大です。
車が手放せない場合には、中古車へのグレードダウン(買い替え)を検討してみても良いかもしれません。
その他、ディーラー車検を止めて、安い車検会社に変更するなどの対策もあります。
水道光熱費
水道
水道の節約は、簡単なものだと以下が考えられますが効果は限定的です。
- 節水シャワーへの変更
- 水を出しっぱなしにしない
- 食器はつけ置き洗いにする
- 風呂の残り湯を洗濯に使う
その他に、井戸水や雨水を利用する対策もあります(こちらは上級者向け)
電気
電気代の削減は、電気の購入先を変更するのが一番効果があると思います。
- 電気の購入先(契約プラン)を見直す
- 電球をLEDに変更する
- 太陽光発電を設置する
大掛かりなものでなくても、ソーラーパネルとモバイル電源の組み合わせで、手軽に蓄電するのもありです。 - 食洗機や乾燥機は使わない
ガス
プロパンガスを使用しているようであれば、ガス会社の変更を検討するのもいいと思います。
プロパンガスの料金より電気料金のほうが安いのであれば、オール電化も検討の範囲に入ります。
ガスで給湯しているのであれば、初期投資の費用がかかりますが太陽熱温水器のを設置することでガス代を抑えることが可能になります。
通信費
スマートフォン、携帯電話
キャリア(docomo、au、Softbank)で契約しているようであれば、格安simへの切り替えを検討しましょう。
インターネット(光回線)
光回線は基本的に2年契約で割引料金が適用されていることが多いと思います、契約から2年のタイミングで、他の光回線サービスへの変更を検討しましょう。
もしくは、光回線を解約してモバイルWifiへと移行するという方法もあります。
固定電話
今の御時世、固定電話はほぼ不要ではないでしょうか。
解約を検討してみるのも良いかもしれません。
食費
食費については無理をする必要はないと思いますが、あえて節約するのであれば外食を控えるなどになります。
例えばクレジットカードやショッピングサイトなどのポイントを貯めているかたであれば、ポイントが溜まったときだけそのポイントの範囲で外食するなどのルールを決めても良いかもしれません。
家庭菜園という手もあるでしょうか(逆に費用がかかる可能性もあります)
交通費
思い切った方法を取るのであれば、通勤を徒歩にすることで大きな削減になる可能性があります。
私の場合には、もともと車通勤で勤務先近くに月極駐車場を契約していましたので、徒歩通勤に変えることでガソリン代+月極駐車場台も削減することが出来ました(月に約1万円の節約)
日々歩くことで、痩せましたし健康的になれる点もメリットです。
その他、外出の用事は出来るだけ纏めることで少しですが交通費を削減することが出来るかもしれません。
まとめ
如何でしたでしょうか。
支出の削減(節約)の大切さが少しでも皆さんに伝わっていれば嬉しいです。
支出を減らすということは、
- 投資に回せる資金が増える
- 投資のリスク分散になる
- ついでに健康になれるかも
- さらに災害への備えにもなる
ということです。
更に言うと、投資や支出の削減を始めてから、何かものを購入するときに、それが本当に必要なものかどうか、今後の自分の利益に繋がるものなのかどうかをよく考えて、購入を決めるようになりました。
今までは、ある程度お金に余裕があれば、後のことは考えずにとりあえず欲しい物を買うという感じだったので、この考え方を変えられたことが一番大きな進歩かななんて思ったりもしています。