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【卒FIT】考え抜いた結果、我が家は最終的にポータブル電源を導入しました。

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2021年11月に卒FITを迎えた我が家ですが、当時は色々検討した結果として、蓄電池でもV2Hでもエコキュートでもなく、安い単価での売電継続を選びました。

当時の考えは、以下の過去記事に記載があるとおりです。
今回この記事を書くにあたって改めて当時の記事を見返して見ましたが、当時の考えとしては、我が家の場合は蓄電池では元を取ることは難しく、最有力はエコキュートの昼間稼働となっていました。

卒FITしてからも、太陽光発電で余った余剰電力をどう活用すべきか、気になってはいたものの良い解決案は見つかることもなく…
時が経つのは早いもので、もう2024年08月ですね。

いつか蓄電池やV2H等にイノベーションが起こり、この卒FIT問題がまるっと解決してくれないかな?なんて思っていましたが、いつまで経ってもその気配はありません…

ただ最近この話題について、たまたま我が家で再検討する機会が出てきて、最終的にEcoFlow(エコフロー)のポータブル電源を導入する決断に至りました。
その経緯を理由を書いてみたいと思います。

再検討のきっかけ

余剰電力をどう活用すべきか、再検討のきっかけは以下が重なったことでした。

  1. 家の設備の買い替えが順次発生しそうなこと。
    1. 給湯器の寿命が近づいてきたこと。
    2. パワーコンディショナの寿命が近づいてきたこと。
    3. ガスコンロの寿命が近づいてきたこと。
  2. 国際情勢の不安定化で電気代が高騰してきたこと。

最近、我が家で一番の関心事としては、1.の設備の買い替えが順次発生しそうという事でした。
2.については、最近電気代が高騰しているので、どうせ買い替えるのであれば電気代の節約になる方法はないか?ということで、再検討を始めました。

現実的に一度ですべてを買い替えることは難しいため、1年に1つずつ買い替えるとして、給湯器であればエコキュートにするのかどうかや、パワーコンディショナであれば現状維持で蓄電池なしの単機能型にするのか、もしくは蓄電池を導入するのか。

冒頭で記載した通り、最終的に選んだのは EcoFlow(エコフロー)のポータブル電源になったわけですが、以降ではそれぞれ検討したものと、採用しなかった理由、それからポータブル電源を採用した理由を簡単に記載します。

  • 採用しなかった理由は、あくまで我が家の場合であり、その導入を否定する意図はありません。
  • それぞれの家庭事情にあったものを、それぞれの判断で導入いただくのが良いかと思います。

給湯器

まず給湯器についてですが、我が家はオール電化ではなく、現状給湯には都市ガズのエコジョーズを利用しています。

検討したのは、エコキュートとエコワンになります。
最近の機種ではどちらも昼間の時間帯にヒートポンプでお湯を作ることが出来る機種があります。
余剰電力でお湯を作ることが出来るということで最近結構話題かなと思います。

ただ我が家としては、実際にはまだ買い替えたわけではないのですが、今のところは給湯器を買い替えたとしても、引き続きエコジョーズを利用する予定でいます。
理由は以下のとおりです。

エコキュート を採用しなかった訳

  • おひさまエコキュートで昼間稼働は出来るが、余剰電力のみでお湯が作れる訳では無い
    • エコキュート単体では太陽光発電と連携しているわけではないため、太陽が出ていなければ、逆に高い料金でお湯を作る可能性がある
  • 天気予報と連動し沸き上げのタイミングを制御できるものもあるが、結局予想であり、そのタイミングで余剰電力(売電)がある保証はない。
  • 200v電源が必要となり電気を余計に消費する可能性があること、災害時に動作させることが難しいこと
    • 余剰電力が最低でも1000w以上ある状態でないとヒートポンプは稼働できない
  • ヒートポンプでお湯を作るには時間がかかること
    • 災害復旧時にすぐにお湯を使えない可能性があること
  • エコジョーズより本体価格が高いこと
  • エコジョーズからエコキュートへの乗り換えになるので設置工事費が高めになりそうなこと
    (基礎工事、200v電気工事など)
  • お湯が足りなくなる可能性があるのはやっぱり微妙
  • 災害時にエコキュートのタンクにあるお湯を非常用水として利用できるという点は有利ですよね。

エコワン(ECO ONE)を採用しなかった訳

  • エコキュートと同様に昼間稼働は出来るが、余剰電力のみでお湯が作れる訳では無いと思われる
    • 太陽光発電と連携しているわけではないため、 太陽が出ていなければ、逆に高い料金でお湯を作る可能性がある
  • ハイブリッド給湯機ということで、導入費用がとても高額であること
  • 補助金、余剰電力の利用、都市ガス、諸々考慮して見積もった場合、元を取るには10年以上必要と思われること
    • これによりランニングコストの安さというメリットが薄れてしまっていること
  • 災害時にタンクにあるお湯を非常用水として利用できるという点はエコキュートと同じ(ただしタンク容量は少なめ)
  • 100vタイプであれば、パワコンのAC出力やポータブル電源、車からのAC給電で稼働できる点もメリット
  • 電気かガスのどちらか1つでも供給されていればお湯が作れるという点でも災害には強い

エコジョーズ を継続することにした訳

  • 買い替えの費用が安いこと(イニシャルコストの安さ)
  • 都市ガス利用地域でそこまで料金が高くないこと(トータルコストの安さ)
  • 100v電源で動作させることが出来ること
    (停電時でもガスが止まってなければ、パワコンのAC出力やポータブル電源、車からのAC給電で給湯出来る)
  • お湯が足りなくなることがないのはやっぱり便利
  • 今後、太陽熱温水器との併用の可能性もある

蓄電池

メーカー製の家庭用蓄電池 を採用しなかった訳

  • 導入費用が約100万円~と非常に高額であること
  • 現実問題として、導入費用の元を取ることは無理であること
  • 導入費用や蓄電池自体の性能などの情報が手に入りにくかったこと
  • 業者に連絡して相見積もりを取ることが億劫だったこと
  • 据え置き型(設置型)であるため、災害時などに移動できないこと
  • 充電方式が限られる傾向にあること(車からの充電ができないなど)
  • バッテリー容量の拡張時や構成変更したい場合にも業者に依頼する必要があること

V2H(電気自動車) を採用しなかった訳

  • 中古のEVを利用したとしても、導入費用が約100万円~と非常に高額であること
  • 現実問題として、導入費用の元を取ることは難しいこと
  • 条件によりV2Hの変換効率が極端に悪い場合があるなど、ネガティブな情報もあったこと
  • 電気自動車(EV)自体のバッテリーを劣化させてしまう懸念があったこと
  • 電気自動車(EV)で出かけたら、その間は蓄電できないこと
    • EV2台体制とかにしたら更に導入費用がかかってしまう
  • 電気自動車(EV)自体がまだ成熟しきっていないと思われること(航続距離や充電時間など)

DIY(自作)の蓄電システム を採用しなかった訳

  • DIY(自作)ということで全て自己責任となってしまうこと
  • 作業には電気工事士の資格が必要になってしまうと思われること
    • 資格がなければ結局業者への依頼が必要になってしまうこと
    • 業者に依頼したとしてもメーカー製品ではない為断られる可能性もあること
  • 余剰電力の蓄電は出来ても、法律上?売電は行えないと思われること
    • バッテリーを満充電したあと、余った電気は捨てるしかなくなる
    • 売電契約の解約手順や既設パワコンの処分方法など不明点を解消できなかったこと
  • 基本的には据え置き型(設置型)になるため、災害時などに移動できないこと
  • それぞれの機器の保証が短いもしくは無い傾向にあること
  • 電気工事士の資格がある人にとっては、大容量の蓄電システムを安価に構築できるメリットは大きいと思います。

EcoFlow(エコフロー)のポータブル電源 を採用した訳

  • 一般的な家庭用蓄電池やV2Hと比較して、とても安価であること
  • 災害時に持ち運び持が可能なこと
    • 例えば家の1階が浸水したとしても、2階に移動しておけば電源を利用できる
    • 家が壊れて避難所や車での生活を強いられる場合でも、ポータブル電源を持ち出せる
  • 平時でもキャンプや車中泊など、ポータブル電源を持ち出して活用できること
  • 充電方式が豊富であること
    • AC(家庭用コンセントからの)充電
    • PV(ソーラーパネルや他のバッテリーなどからの)充電
    • DC(車からの)充電
  • 出力ポートも豊富であること
    • AC100v(家庭用コンセント)
    • USB(低速、高速、Type-C)
    • DC(シガーソケット)
  • AC100vの出力性能も高いので、普段遣いで困ることはほぼ無いこと
  • スマホアプリ上でポータブル電源の状態や充電管理がある程度行えること
  • 比較的安価な他の機器と組み合わせることで、余剰電力(売電)がある場合のみポータブル電源に充電する方法を見つけられたこと
    • きちんと制御するためには、プログラミングの知識が必要になります
    • 制限は増えますが、簡易的にプログラミングを利用しない方法も考えられます
  • 家庭用蓄電池と比べたら短いが、きちんとメーカー保証がついていること
  • 据え置き型(設置型)ではないため、消防法の容量規制の対象外(だと思う)

まとめ

結論を最後まで引っ張ってしまいましたが、我が家が蓄電池の代替としてEcoFlow(エコフロー)のポータブル電源を採用することにした最大の理由は、余剰電力(売電)がある場合のみポータブル電源に充電する方法を見つけられたことにつきます。

一般的な家庭用蓄電池であれば、余剰電力のみを蓄電池に貯めて、さらに余った分は売電するという制御は当たり前に出来ることですが、今までポータブル電源ではそういった制御はできませんでした(私の知識の範囲では)

卒FIT対策として利用するのであれば、この「余剰電力のみを蓄電池に貯める」というのは必須です。
今までポータブル電源単体で実現しようと思うと、以下のいずれかの方法しか無かったのではないかと思います。

  • 自分自身で売電量を監視しつつ、充電用のコンセントを抜き差しする
    (もしくはスマホアプリでON/OFFする)
  • 翌日の天気予報を見つつ、スマホアプリから何時から何時まで充電するといったスケジュールを設定する
    (きちんとその時間にソーラーパネルが発電しなかったら意味ない)

上記では流石に普段遣い(家庭用蓄電池の代わり)としては導入しづらいですよね。

ただ私の思いついた方法であれば、プログラミングの知識は必要になりますが、家庭用蓄電池とほぼ同等の以下のような制御を実現することが出来ます(実際に出来ています)

  • 晴れてきて余剰電力(売電)がある場合には蓄電池(ポータブル電源)への充電を開始する
  • 余剰電力(売電)の量に従って、充電電力量を調整する
  • 曇ってきて余剰電力(売電)がなくなったら蓄電池(ポータブル電源)への充電を停止する
  • 充電していない時には、ポータブル電源に蓄えられた電気を出力して、家電を動かす
  • ポータブル電源の充電が上限になったら充電を停止する
  • ポータブル電源の充電が一定より少なくなったら、ポータブル電源ではなく商用電源を利用して家電を動かす

他に例えば、プログラミングで翌日の天気の情報を取得して、雨予想だったら夜のうちに充電しておくなんて言うことも可能です。

このポータブル電源を利用する方法であれば、導入費用も抑えられます。
我が家の場合、EcoFlowのDELTA2MAXというポータブル電源と拡張バッテリー2つ、容量6kwhの構成ですが導入費用としては30万円ほどです。
拡張バッテリーが不要で、とりあえず2kwhの容量で良いようであれば15万円くらいで導入が可能になります(エコフローのキャンペーン時)

一般的な家庭用蓄電池が100万円~ということを考えると、その安さを実感いただけるのではないでしょうか。

プログラミングの知識が必要ということで、決して万人にはオススメできないニッチな情報かと思いますが、組み合わせる機器やその方法などについては追って記事にしていきたいと思います。
(制限は増えますが、簡易的にプログラミングを利用しない方法も考えられます)

  • 本記事を参考に同等の機能を実現しようとする場合、どのような不具合が発生しようとも責任は負えません。
  • あくまで自己責任の範囲で作業してください。

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