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どうする?卒FIT、あなたが検討すべき選択肢4つ【我が家の結論も】

2022年10月10日

こんにちは、地方パパ@てときち です。

  • もうすぐ固定価格買取制度(FIT)が終了してしまうが、どうすればいいか知りたい。
  • 単価が減っても売電を続けるべきか、蓄電池を導入すべきか悩む…
  • 他のみんなはどんな選択をしてるんだろう…

こんな悩みを抱えていませんか?
この記事を読めば、あなたに合った卒FIT後の選択肢が見えてきます。

実際に卒FITを迎えた私が、どうすればいいか悩み、本気で調べました。
最終的に私が出した結論も含め、解説していきます。

卒FITを迎えるあなたが検討すべき選択肢4つ

何もせず、今契約している電力会社に売電し続ける。

今現在、契約している電力会社(旧一般電気事業者)に、引き続き売電する方法です。

メリットは、何もしなくて良いことです。
デメリットは、売電単価が大幅に下がってしまうことです。

我が家の場合だと、FITでの売電単価は42円/kWhでしたが、FIT終了後は9円/kWhまで単価が下がるとの連絡でした。
各社でプランは様々ですが、大体7〜10円の単価となるようです。

10円を超える単価のプランも存在する様ですが、単価の高いプランは特定の条件を満たす必要があったりするので、誰もが利用できるものではないものと思います。

FIT終了後の単価については、電力会社から郵送されてくる『買取期間満了通知』に記載がある筈ですので、忘れずに確認するようにしてください。

新たな売電先と契約し、余剰電力を売電する。

今契約している電力会社(旧一般電気事業者)との契約を解除し、新しく新電力と言われる会社と売電契約を行う方法です。

一般的な売電単価で言うと、電力会社(旧一般電気事業者)より少し高い?位で、正直、どんぐりの背比べとなっています。

だいたい11円前後の単価となっていますが、指定のエコキュートや蓄電池、または電気自動車を購入(導入)する条件で、もっと高い価格で買取してくれる会社(プラン)もあるようです。

メリットは、電力会社(旧一般電気事業者)よりも高く電気を買い取ってもらえる可能性があることです。
デメリットとしては、新電力に申し込みが必要になることと、売電単価は劇的には上がらない点です。

電気の買い取りを行っている会社は、資源エネルギー庁のホームページで確認することができます。

家庭用蓄電池を新たに導入し、電気を家庭で消費する。

家に蓄電池を設置して、太陽光で発電した電気を蓄電池に貯める方法です。
昼間に作った電気を蓄電池にためて、夜使うなど売電よりも自家消費を優先します。

家庭用蓄電池には大きく分けて、系統連系タイプとコンセントタイプに分けられます。
それぞれの特徴と、いくつか商品を記載します。

系統連系タイプ

予め自宅の分電盤と接続し、家全体への電気の供給や、太陽光とうまく連携し、余剰電力で蓄電池を充電することなどが可能な蓄電池です。

一般的に家庭用蓄電池というと、系統連系タイプのことを言うことが多いかと思います。

メリットは、太陽光発電と柔軟に連係出来ることと、家全体への電力供給が可能な点です。
デメリットは、設置工事が必要になること、導入費用が高くなりがちなことです。

  • HUAWEI LUNA2000
    容量:5.0kWh~15.0kWh
    価格:80万円~(工事費込で110万円〜)

コンセントタイプ

基本的には工事不要で、手軽に使用できる蓄電池です。
モバイル電源の大容量版のような位置づけで、移動もできます。

蓄電池本体にコンセントの差込口が付いていて、そこに電化製品をつないで使用します。

充電は家庭のコンセントの他、ソーラーパネルをつないで充電することも可能です。

メリットはなんと言っても、価格が安く、工事が不要な点です。
デメリットは、自宅の電気配線とは独立しているため、家全体に電気を供給するには工夫が必要になる点です。

ソーラー充電を行うためには、ソーラーパネルと蓄電池をケーブルで接続する必要がありますが、屋根の上のソーラーパネルから配線をどう持ってくるかも悩ましいところです。

電気自動車とV2Hを導入し、電気を家庭と車で消費する。

電気自動車(EV)は、当然ですが電気で走る車です。
電気で走るためにとても大容量のバッテリーを搭載しています。
電気自動車と自宅をV2Hで繋ぐことで、電気自動車を家庭用蓄電池として使うことができます。

メリットは蓄電容量が大きい事と、太陽光で発電した電気を家庭で使うだけでなく、車を走らせる為にも使えることです。
デメリットとしては、新車の場合とても高額な初期費用がかかることと、車で出かけている間は家庭用蓄電池としては使えないこと、車としての維持費も必要になることです。

一番安く導入するのであれば、以下の組合せになるかと思います。

蓄電池導入か?売電継続か?選ぶ基準を解説します

これまで卒FITに向けて、4つの選択肢をご紹介しましたが、蓄電池やEVを導入した場合でも、完全に余剰電力がゼロになることは無いはずです。
ですので、上記1つ目、2つ目で記載した余剰電力の売電先検討は、基本的には必要になると思います。

後は、蓄電池または電気自動車を導入すべきかどうかですが、以下が判断基準になります。

蓄電池、EVを導入すべきではない人

  • 蓄電池、EVの導入費用を用意できない人
  • 導入費用のもとが取れないと嫌な人
  • 災害(停電)時に、電気が使えなくてもしょうがないと考える人

蓄電池を導入すべき人

  • 導入費用(イニシャルコスト)がかかっても、毎月の電気代(ランニングコスト)を減らしたい人
  • 短期、中期では元が取れなくても、災害時の安心を優先したい人
  • 電気の自給自足(オフグリッド)に興味がある人

電気自動車(EV)を導入すべき人

  • 導入費用(イニシャルコスト)がかかっても、毎月の電気代(ランニングコスト)を減らしたい人
  • 短期、中期では元が取れなくても、災害時の安心を優先したい人
  • 電気の自給自足(オフグリッド)に興味がある人
  • 家だけでなく、車も太陽光発電で走らせたい人
  • 車であまり遠出をしない人

我が家が蓄電池ではなく、売電継続を選んだワケ

 ▼我が家の年間の買電量
  あしたでんき(26円/kWh)
  使用量:3,505kWh
   金額:89,732円

  1日あたりの買電量は、
   3,505kWh÷12ヶ月÷30日=9.74kWh です。

 ▼我が家の年間の売電量
  固定価格買取制度(42円/kWh)
  売電量:2,079kWh
   金額:87,315円

  1日あたりの売電量(余剰電力)は、
   2,079kWh÷12ヶ月÷30日=5.8kWh です。

上記から我が家の場合、1日に必要な電気をすべてまかなうためには容量9.74kWh以上の蓄電池が必要ということが分かります。
但し、太陽光発電の余剰電力は1日5.8kWhしかありません。
(1日に5.8kWhしか蓄電池に充電出来ません)

だいたいの間を取って容量7.2kWhのイーフィニットの蓄電池を導入するとした場合、基本セットで77万円ほどになるようです。
これにプラスして設置工事費が例えば20万円と仮定すると、97万円になります。
また停電時にも使えるようにするオプション(停電時全負荷キット)も欲しいところです。
オプションの値段がわかりませんが、10万円と仮定すると、全部で107万円の導入費用となります。

この導入費用(107万円)が何年で元が取れるかですが、我が家の年間の買電料金は89,732円でしたので、仮に(あり得ないですが)買電を0円にできたとすると、以下の計算になります。
107万円÷89,732円=12年

この12年が長いと感じるかどうかは人それぞれかなと思いますが、個人的には故障のリスクや蓄電池の劣化リスク、そもそも現実的には全ての電気をまかなえない事を考えると、すぐに導入するという決断はできませんでした…

電気自動車(EV)+V2Hのほうも、一番安い組合せでも中古の日産リーフが40万円、ニチコンのV2Hが40万円で合わせると80万円、設置費用が仮に20万円とすると合計100万円となり、蓄電池と同じく元を取るには12年程かかる事になります。

中古車をさらに12年というのは流石に無理があります…
電気自動車は利便性の面でも、まだ課題があると思っていて、こちらも導入の決断は出来ず。

※蓄電池、EV+V2Hともに、国や自治体等の補助金を上手く活用すれば、導入費用を抑える事ができる可能性がありますが、そこまで詳しくは調べられていません。

個人的には、蓄電池には今後の技術革新(イノベーション)に期待したいところです。

我が家が蓄電池、電気自動車の導入を見送ったのは上記の理由からですが、もう一つ卒FIT後に有効な手段として、エコキュートを昼間に稼働させて、太陽光で発電した電気でお湯を沸かす方法に魅力を感じたからでした。

この方法であれば、蓄電池を導入しなくても、発電した電気を効率よく自家消費出来て、安い金額で売電しないといけない電力量を減らせます。

エコキュートの昼間稼働の有効性については、別の記事で記載出来ればしたいなと思っています。

まとめ

1.卒FITを迎えるあなたが検討すべき選択肢4つ
 ・その①:何もせず、今契約している電力会社に売電し続ける。
 ・その②:新たな売電先と契約し、余剰電力を売電する。
 ・その③:家庭用蓄電池を新たに導入し、電気を家庭で消費する。
 ・その④:電気自動車とV2Hを導入し、電気を家庭と車で消費する。

2.蓄電池導入か?売電継続か?選ぶ基準
 ▼蓄電池、EVを導入すべきではない人
  ・蓄電池、EVの導入費用を用意できない人
  ・導入費用のもとが取れないと嫌な人
  ・災害(停電)時に、電気が使えなくてもしょうがないと考える人
 ▼蓄電池を導入すべき人
  ・導入費用(イニシャルコスト)がかかっても
   毎月の電気代(ランニングコスト)を減らしたい人
  ・短期、中期では元が取れなくても、災害時の安心を優先したい人
  ・電気の自給自足(オフグリッド)に興味がある人
 ▼電気自動車(EV)を導入すべき人
  ・導入費用(イニシャルコスト)がかかっても
   毎月の電気代(ランニングコスト)を減らしたい人
  ・短期、中期では元が取れなくても、災害時の安心を優先したい人
  ・電気の自給自足(オフグリッド)に興味がある人
  ・家だけでなく、車も太陽光発電で走らせたい人
  ・車であまり遠出をしない人

3.我が家が蓄電池ではなく、売電継続を選んだワケ
 ・蓄電池や電気自動車+V2Hの導入費用が100万円ほどかかる。
 ・導入費用の元を取るのに12年くらいかかりそう。
 ・我が家の太陽光発電の発電能力では、そもそも蓄電池や電気自動車
  ですべての電気をまかなうのは難しい。
 ・長期運用に伴う故障リスクや蓄電池の劣化リスクも気になる。
 ・蓄電池や電気自動車+V2Hを導入しなくても、エコキュートの昼間
  稼働で発電能力の自家消費を高められそう。