スマホの維持費を最も安くする方法

注)本記事で紹介している、格安SIM界の神と謳われていた0SIMですが、2020年08月31日でサービスを終了するとのことです。
とても残念ですが、今まで0円(タダ)で格安SIMサービスを提供してくれていたことに感謝しています。 ありがとう0sim!
スマホの料金、高くてお困りですか?
この記事では、スマートフォンの維持費を極限まで安くする方法をご紹介します。
データ容量が足りないとか、通信速度が遅いとか、そういったことは一旦おいておいて、とにかく安くスマホを維持する方法です。
万人に受けることはありえないと思いますが、条件に当てはまる人には最善の選択肢となりえます。
スマホの維持費を最も安くする組み合わせ
最初に結論から書いてしまいますが、スマホの維持費を最も安くしたいのなら
「データ通信専用(格安)SIM + IP電話サービス」
の組み合わせが最強です。
上記の組み合わせであれば、スマホの維持費を毎月0円に限りなく近づけることだって可能になります。
そのためには格安SIMもIP電話サービスも一番安いものを選んで契約する必要があります。
大手キャリア(ドコモ・au・Softbank)は高すぎる
はっきり言いますが、スマホの維持費を安くしたいと思っているのであれば、大手キャリアでの契約は論外です。
通話・通信品質や親切なサポートなどを望む人には良いと思いますが、この記事の趣旨とは全く一致しません。
2019年12月02日現在、各キャリアの料金シミュレーション結果は以下になります。
なるべく安くなるように選択してシミュレーションしました(家族割や光回線とのセット割などは除外)
ドコモ
ギガライトのデータ容量1GBで、月3,278円となります。


au
新auピタットプラン、データ容量1GBで2,980円です。
大手3キャリアの中では一番安いようです。


Softbank
ミニモンスター、データ容量1GBで3,278円でした。


シミュレーション結果を見て分かる通り、大手3キャリアの料金は月1ギガのデータ容量で3,000円前後となっています。
月3,000円で快適な通信環境が提供してもらえるなら安いと思う方もいるかと思います。
そういった方はすなおにキャリアで契約すればいいと思います。
ただ格安SIMと比較した場合、1ギガ3,000円はやはり高いです。
3社とも国内通話料は20円/30秒となっています。
通話料金も高めです。
格安SIM
次に格安SIMも見てみましょう。
格安SIMのシェア上位3社は以下となっています。
- 楽天モバイル
- mineo
- UQ mobile
楽天モバイル
楽天モバイルは、データ容量を使い切っても1Mbpsの通信速度で使えて、10分かけ放題もセットになったスーパーホーダイというプランが人気です。
スーパーホーダイは月1,480円~となっています。
本記事では、『スマホの維持費を最も安くする』に焦点を当てていますので、下の表はスーパーホーダイより安い金額から契約できる『組み合わせプラン』の料金表となっています。
最も安いのはベーシックプランのデータSIM(SMSなし)で525円となっています。
※ベーシックプランは低速(最大200kbps)で使い放題のプランになります。
通話SIMは1,250円~です。
通話SIM | データSIM (SMSあり) | データSIM (SMSなし) | |
ベーシックプラン | 1,250円 | 645円 | 525円 |
3.1GBプラン | 1,600円 | 1,020円 | 900円 |
5GBプラン | 2,150円 | 1,570円 | 1,450円 |
10GBプラン | 2,960円 | 2,380円 | 2,260円 |
20GBプラン | 4,750円 | 4,170円 | 4,050円 |
30GBプラン | 6,150円 | 5,520円 | 5,450円 |
mineo
サポートの良さと独自のサービスで人気の格安SIMになります。
最も安いプランはデータ通信のみのシングルタイプ500MBプランで、au回線かdocomo回線を選んだ場合です。月額700円になります。
音声通話ありのデュアルタイプは1,310円からとなっています。
デュアルタイプ(音声通話+データ通信) | シングルタイプ(データ通信のみ) | |||||
Aプラン au | Dプラン docomo | Sプラン Softbank | Aプラン au | Dプラン docomo | Sプラン Softbank | |
500MB | 1,310円 | 1,400円 | 1,750円 | 700円 | 700円 | 790円 |
3GB | 1,510円 | 1,600円 | 1,950円 | 900円 | 900円 | 990円 |
6GB | 2,190円 | 2,280円 | 2,630円 | 1,580円 | 1,580円 | 1,670円 |
10GB | 3,130円 | 3,220円 | 3,570円 | 2,520円 | 2,520円 | 2,610円 |
20GB | 4,590円 | 4,680円 | 5,030円 | 3,980円 | 3,980円 | 4,070円 |
30GB | 6,510円 | 6,600円 | 6,950円 | 5,900円 | 5,900円 | 5,990円 |
UQ mobile
通信速度が早くて安定していると評判のUQ mobileがシェア3位となっています。
データ専用SIMの3GBで980円となっています。
通話SIM | データ専用SIM | |
データ高速プラン 3GB | 1,680円 | 980円 |
データ無制限プラン 500kbps | 2,680円 | 1,980円 |
データ通信専用で最安のSIMを選ぶ
格安SIMのシェアトップ3を見てきましたが、如何だったでしょうか?
キャリアに比べたらだいぶ安い印象です。
- シェアトップ3で一番安いのは楽天モバイルのベーシックプランで525円
ただしデータ専用で低速(200kbps) - 低速を除くとmineoのシングルタイプ500MBが安くて700円~
- 通話可能SIMの最安は1,250円
- 国内通話料は10円/30秒が多い
格安SIMは上で紹介した以外にも、たくさんの会社がサービスを提供しています。
ではその中で月額が一番安いのはどこでしょうか。
それはズバリ nuroモバイルの 0 SIM です。
0SIM
0simの料金プランは以下の通りです。
その名の通り、一番の特徴は500MBまでは月額0円というところです。
※SMSを付けると150円、通話プランにすると700円になります。
500MBを超過すると、その後100MBごとに100円が加算されていきますが、無限に料金が上がっていくわけではなく、データ専用プランの場合は、上限は1,600円となっています。
データ専用プラン 0円~1,600円 | データ+SMSプラン 150円~1,750円 | データ+通話プラン 700円~2,300円 | |
0~499MB | 0円 | 150円 | 700円 |
500~599MB | 100円 | 250円 | 800円 |
600~699MB | 200円 | 350円 | 900円 |
700~799MB | 300円 | 450円 | 1,000円 |
800~899MB | 400円 | 550円 | 1,100円 |
900~999MB | 500円 | 650円 | 1,200円 |
1,000~1,099MB | 600円 | 750円 | 1,300円 |
1,100~1,199MB | 700円 | 850円 | 1,400円 |
1,200~1,299MB | 800円 | 950円 | 1,500円 |
1,300~1,399MB | 900円 | 1,050円 | 1,600円 |
1,400~1,499MB | 1,000円 | 1,150円 | 1,700円 |
1,500~1,599MB | 1,100円 | 1,250円 | 1,800円 |
1,600~1,699MB | 1,200円 | 1,350円 | 1,900円 |
1,700~1,799MB | 1,300円 | 1,450円 | 2,000円 |
1,800~1,899MB | 1,400円 | 1,550円 | 2,100円 |
1,900~2,047MB | 1,500円 | 1,650円 | 2,200円 |
2,048MB~ | 1,600円 | 1,750円 | 2,300円 |
月のデータ容量が500MBを超えなければ、ずっと0円で使えますので、スマホの維持費を最も安くしたいのであれば0sim一択となります。
500MBでは足りない?
月に500MBなんて足りるわけないと思う方もいるかと思いますが、使用環境によっては500MBで足りる人もいるんです(私のように)
実際に私の月のデータ使用量を載せておきます。
過去8ヶ月のうち、2ヶ月だけ500MBを超過した月がありますが、泊りがけの旅行で自宅のWi-Fiが使えなかった月や外出先でアプリのアップデートが走ってしまった等の理由です。
私の日々のスマホ使用頻度としては以下のような感じになっています。
- 平日昼間はデスクワークのためほぼ使用することはない。
- 昼休みやトイレ休憩で、サッとメールやSNS、天気のチェックをするくらい。
- 家に帰れば光回線のWi-Fiがあるので0simのデータ容量を消費することはない。
- 休日も同様に家にいる限りはWi-Fiを使用。
通信速度が遅い?
調べてみると0simの通信速度は遅いという記事が大半です。
私としては、もう慣れていますしメールやSNSのチェックしかしないので、ほぼ問題ない速度だと思っています。
私の端末で計測した結果を載せておきます。




夜10時で下りで3.5Mbps、夕方4時で2Mpbsの速度が出ていました。
メリットもあれば当然デメリットもありますので、自分が納得できるかどうかが重要かと思います。
どのプランを選ぶべきか?
まず0simで最も安いプランは当然、データ通信プランになります。
なんたって500MBまで0円なんですから。
ただ、データ通信プランの場合、通話はもちろん出来ませんが、SMS(ショートメール)も利用できません。
ラインやツイッターなどのSNSでは、登録時にSMS(ショートメール)が必要になる場合がありますし、バッテリー消費につながるセルスタンバイ問題を起こさないためにもSMSはあったほうが良いと思います。
よって選ぶべきプランはデータ+SMSプランということになります。
月額150円で500MBまでの使用が可能です。
SIMとプランは上記に決めたとして、データ通信専用プランでは通話はできませんよね。
で、データ通信専用SIMでも通話を可能とする方法が次に紹介するIP電話サービスになります。
格安IP電話サービス
まずIP電話とはなんなのかですが、普通の電話は電話回線を利用しているのに対し、IP電話はインターネット回線を利用します。
スマホとSNSが普及した現在では、ラインアプリの無料通話を使う人も増えているのではないかと思いますが、ラインの無料通話もインターネット回線を利用した音声通話となっています(それと同じです)
IP電話では、普通の携帯の電話番号(090や080)とは違って050始まりの電話番号が割り振られます。
IP電話サービスも各社ありますが、オススメなのは楽天が提供しているSMARTalkというサービスになります。
SMARTalkのメリット
- 月額基本料金は0円(かかるのは通話料だけ)
- 何処にかけても一律で通話料が安い(固定電話でも、携帯でも、海外通話でも、一律8円/30秒)
キャリア携帯だと20円/30秒、格安SIMの電話アプリでも10円/30円 - データ専用SIMでも通話ができる
SMARTalkのデメリット
- 110番や119番などの緊急通報が出来ない(3桁の番号にはかけられない)
緊急通報アプリを利用して、直接最寄りの警察署や消防署に電話することで解決 - フリーダイヤルにはかけられない
自宅に固定電話やひかり電話があるならフリーダイヤルは自宅からかける、もしくは有料の電話番号があればそちらにかけるしかない - 通話の音質が悪い?
この意見も多いですが、SNSが普及した今ではLINEの無料通話を使っている方も多いのでは無いでしょうか。
それと同じです。個人的にはそんなに悪くはないのかなと思っています。
まとめ
では『スマホの維持費を最も安くする方法』のまとめです。
【0sim(データ+SMSプラン)】
+
【IP電話 SMARTalk】
= 月額150円+@
となります。
+@の部分は、もし月のデータ量500MBを超えてしまった場合の料金や、IP電話の通話料金を想定しています。
以下のような人にはオススメなのかなと思います。
- とにかくスマホの月額最低料金を低く抑えたい人
- 電話なんて殆ど使わないのに高いお金を払っているのが嫌な人
- 月500MBの通信量で足りる人(自宅でWi-Fiが使える人など)
- 格安でサブのスマホを持ちたい人
- ちょっと変わったものが好きな人(マニアックな人)
万人受けすることが無いことは承知していますが、こういったことを知らないで高いキャリア携帯を契約し続けている人は可愛そうです。
知っているのと知らないのでは雲泥の差になることもあります。
無駄な支出を減らして、効率的にお金を回せるよう常にアンテナを張っておきたいものです。
少しでも参考になれば幸いです。